大阪天満宮〜「天満の天神さん」が親しまれる魅力を見つけた!

 南森町駅もほど近くの大阪天満宮の住所は北区天神橋に鎮座し、大阪市民からは「天満の天神さん」と呼ばれ親しまれています。
 歴史を遡ると、白雉元年(650年)、孝徳天皇が難波長柄豊崎宮(飛鳥時代の宮)を造営され、その西北に守護神として大将軍社を創建したのが始まりと言われております。そして菅原道真が九州大宰府へ左遷させられた際、この大将軍社に参詣し、旅の安全を祈願したのが菅原道真との由縁だったようですね。

また。毎年7月24.25日に行われる「天神祭」は日本三大祭りの一つとして有名です。そして菅原道真公が祀られていることから学問の神様として信仰を集めています。
 天神信仰とは、天神(雷神)に対する信仰のことであり、特に菅原道真を「天神様」として畏怖・祈願の対象とする神道の信仰のことを言います。

 大阪天満宮は江戸時代の記録に残るだけで7度もの火災に遭い、特に天保8年(1837年)大塩平八郎の乱では、大火で全焼までしました。しかしその後、大阪市中の氏子や崇敬者や献身的な奉仕者によって、天保14年(1843年)に再建され現在の本殿が残り復興を果たしたそう。並並ならぬ復活力に強いパワーを感じますね。

 実は天満宮にとても華やかなものがあるのをご存知でしょうか?参拝中に気づかない方もいらっしゃるかもしれませんが、大阪天満宮の入口の大門のちょうど真上を見上げると大変立派な十二支の「方位盤」が美しく吊ってあります。

 そして「酉」の場所が「鶏」ではなく「鳳凰」になっているのにお気付きでしょうか?諸説によると、道真公が道明寺の叔母との最後の別れを惜しむ中、鶏の声によって出発を早められたため、それ以来、鶏を嫌い、鶏や鶏卵をお供えに用いないようにしたと言われています。その他にも色々な説がありますが、なんとも美しく華やかな方位盤ですね。参拝の際は、忘れずに大門を一度見上げてみてください。

 また、天神様は、「正直の神」「国家鎮護の神」「和歌の神」として信仰を集めてきましたが、大阪天満宮は「合格祈願」として有名です。本殿の両脇に「登龍門」と呼ばれる唐門がありますが、こちらは毎年受験シーズンには「難関突破の門」という意味から、ここを通り抜ける「願掛け祈願」が受験生の間で大変人気となっております。登龍門は中国の故事にちなんだもので、「黄河上流の滝を上り切った鯉だけが龍になれる」という事から、屋根の部分には、天空を目指し跳ね上がる勇ましい鯉の姿が描かれています。

ただ、登龍門が開門される期間は限られていて、1月から3月にかけての特定日となります。例年、8回ほど開かれています。また、毎年1月9日~11日に開催される「天満天神えびす祭」の際には、「登竜門特別参拝」と言い、受験生だけでなく、出世や昇進を祈願したい社会人も本殿通り抜け参拝ができるとの事。ご自身の名刺を持っていき、お賽銭と一緒に名刺もお供えすることで、出世・昇進を願うこともできるそうです。お仕事されている方も是非、この登竜門を通り抜け、お仕事の繁栄を祈願なさってはいかがでしょうか?

今回、大阪天満宮の一部を掻い摘んだご紹介となりましたが、やはり、知れば知るほど奥が深く魅力の詰まった神社だと知ることができました。そしてまた大阪天満宮の神事や天満宮周辺の情報も面白いものがたくさんありますので、またの機会にご紹介させて頂きたいと思います。

【神社名】大阪天満宮
【電話】06-6353-0025
【住所】大阪市北区天神橋2丁目1番8号
【アクセス】大阪メトロ堺筋線・谷町線「南森町駅」から徒歩2分
      JR東西線・学研都市線「大阪天満宮駅」から徒歩2分

【公式HP】
https://www.osakatemmangu.or.jp/

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